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『増補改訂版 宇宙と意識』

『増補改訂版 宇宙と意識』

目次

序文  現代物理学の実績を急ぎ理解しておく

第1章       「4次元世界の限界」で何が起こるか

第2章       多世界宇宙の導入

第3章       量子力学と一般相対性理論の不整合

第4章       物理現象と意識の関係

第5章       宇宙の設計思想

むすび

序文

あらすじ

「意識とは進化の過程で取得した機能」、とするのが現代の常識である。

それは大きな勘違いなのだ。

意識はどこで生まれたのか。・・・そうではない。

実は「初めに意識があった」のだ。

意識だけが実在であり、宇宙は意識の中に展開する非実在。

このように考えることで、全ての宇宙の秩序は理解できる。

意識は、自ら創造して展開する宇宙を環境として、生命活動を営む。

生命活動こそが、意識の活動であり、そのための宇宙なのだ。

これこそが、天動説から地動説に転回したことに匹敵する。否、それ以上の真実を意味する、コペルニクス的転回と言えるのだ。

 

意識によって創造された宇宙は、意識によってコントロールされる。その例を示そう。

量子力学に係わる二重スリットの実験では、二重スリットに意識が係わると、電子は突然量子化する。現代物理学によれば、電子は常に波動性を示しているが、意識が係わることで量子化して、波動性を失う。

「意識が宇宙を創る」。これは、ミクロの世界では既に成り立っていることが一部で証明されつつある。

これらの現代物理学からの推論として、アインシュタインは次のように言った。

「夜空に見える月は、見ているときにのみ存在し、見ていなければ存在しないのか。」

これは大いなる問題提起である。

 

ミクロの世界では、意識が係わる所に現象が展開する。意識が係わらなければ現象は生じない。

意識が創った6次元の多世界宇宙の一断面が私達が住む4次元の宇宙である。

 

ここで、双子の兄弟のそれぞれが、反対方向に準光速で飛ぶロケットに乗り、地球に戻ってきたとの思考実験をしてみよう。この時、双方の間に生じる時間遅れは、アインシュタインの特殊相対性理論によって、双方が同様に、「相手方の時間が遅れる」と観察する。常に、相手方が遅刻したと観察するのだ。

片方ではなく、双方が遅刻するとの結果は、これは大きな矛盾のように感じるが、6次元宇宙の多世界宇宙として見れば矛盾は無い。そこには、二つの宇宙が存在するのだ。多世界宇宙の二つの断面を見ているのだ。

結果として、意識が優先と考えれば、意識は多世界宇宙を創ることになる。多世界宇宙こそが意識が創った宇宙なのだ。

 

増補改訂版「宇宙と意識」は、宇宙の精神性と物質性を統合する理論を提起している。

それ故に、この理論こそが全ての、思想、宗教、哲学の、根底に位置づけられるべき、人類普遍の基本原理となるのだ。