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呪縛された日本

呪縛された日本

序文

序文

◆太平洋戦争は終わっていない!

無自覚の中で進む日本の崩壊とその構造

太平洋戦争は日本の意図で始めたものでは決してない。日本は欧米勢力によって否応無しに、この戦争に引きずり出された。戦後日本人は、戦勝国を正当化する東京裁判を要とする大規模な対日民族弱体化政策によって、完璧に去勢され、ものの見事に欧米の論理に閉じ込められた。「全体」という視点が欠落した「個」のあくなき追求は、人間・民族を傲慢にし、民族の誇りを失わせ、「民族の精神性」とそれに基づく民族の文化的基盤を破壊して行く。このままでは人間、民族は動物性に回帰し、家畜と成り果てるであろう。呪縛された檻の中は、仮そめの自由と平等と平和に満ち、飽食と快楽の中で自分を太らせ、「飼い主」のために死ぬのである。

本書は、日本人自らが無自覚の中で日本を破壊しているこの国難に発する、警告の書である。